照明と夜の星 2
連日の夜間爆撃に加えて昼間の爆撃もわがもの顔にはじまり、夜はほとんど暗やみの中の生活になりました。
梅雨から夏へと日が長くなると暗やみの生活の時間は少し短くなりますが、日の出から日没までが明るい時間、それ以外が暗やみというまるで古代人のような生活を強いられるようになりました。
6月に入って沖縄に米軍が上陸したとの噂が聞かれるようになり・・・
8月に入って、広島と長崎に新型爆弾が落とされて壊滅的な被害を受けたとの話が伝わってきて、敗色が濃くなったことが感じられるようになりました。
そして8月15日。
朝からラジオで正午に重大放送があるとの予告が繰り返し放送されたうえ、正午に玉音(天皇の)放送がありました。
前日まで軍部は慮玉砕を叫んでいたし、初めて聴く天皇の声は現実感に乏しく、雑音の多いラジオ放送はなにを伝えようとしているのかよく理解できませんでした。
・・・そのうちに天皇陛下の放送は、どうやら戦争に敗けて連合国に降伏するのだということらしいという話になりました。
そういえば、この日は朝から米軍の空母艦載機が低空で飛び回っているのに敵意を示さないのが疑問でした。
まだかくれん棒がなかった頃の話です。